大規模な企画展ではなかったが、収蔵作品展の第5室で、シュルレアリスム100年を記念する展示が行われていた。 まずは、マックス・エルンスト、ジョアン・ミロ、イブ・タンギーらの、同じみのシュルレアリスムのアーティストたちの作品。 シュルレアリスムは、海外にも広がっていったが、アメリカでは若きジャスパー・ジョーンズがその影響を受けていた。 そして、日本からは、日本におけるシュルレアリスム運動をした福沢一郎や北脇昇などの作品も。 また、瀧口修造の訳によるアンドレ・ブルトンの『超現実主義と絵画』や、シュルレアリスムに影響を与えたダダに関する資料なども展示されていた。 小規模な展示ながら、シュルレアリスムについて振り返ることができたが、国立であるこの近代美術館で、20世紀最大の芸術運動と言われるシュルレアリスムについて、もっと大規模な展示が行われて欲しかった。 Although it was not a large-scale exhibition, there was an exhibition commemorating 100 years of Surrealism in the fifth room of the collection exhibition. First, there were works by well-known Surrealist artists such as Max Ernst, Joan Miro, and Yves Tanguy. Surrealism spread abroad, and in America, a young Jasper Johns was influenced by it. And from Japan, there were works by Ichiro Fukuzawa and Noboru Kitawaki, who were involved in the Surrealist movement in Japan. Also on display were Andre Breton's "Surrealism and Painting" translated by Shuzo Takiguchi, and materials related to Dada, which inf...
シュルレアリスム宣言100年展(Galerie LIBRAIRIE 6) 100th Anniversary of the Surrealist Manifesto (Galerie LIBRAIRIE 6)
今年は、アンドレ・ブルトンが『シュルレアリスム宣言』を発表してからちょうど100年にあたる。 フランスでは、ポンピドゥセンターなどで大々的なシュルレアリスム展が開催されている。 日本では板橋区美術館で『シュルレアリスムと日本』展が開催されたが、残念ながら、シュルレアリスム自身に焦点を当てた大規模な展覧会は、今年は開催されないようだ。 これまで度々シュルレアリスムに関する展示を行ってきた恵比寿のGalerie LIBRAIRIE 6では、小規模ながら、シュルレアリスム宣言100年展が開催された。 狭い会場ながら、ブルトンの『シュルレアリスム宣言』の初版本に始まり、ブルトン自身のスケッチ、マン・レイやレオノーラ・キャリントンなどの作品から、現役のシュヴァンクマイエルらの作品まで、シュルレアリスム100年の歴史を辿れる展示だった。 日本にシュルレアリスムを紹介した、詩人の瀧口修造が、かつて新宿あったバー「ナジャ」のために書いたという詩も展示されていた。 有償で配布されていたパンフレットには、巖谷國士の『シュルレアリスムと「自由」』という文章が書かれている。 巖谷は、シュルレアリスムはすでに終わってしまった美術運動ではなく、自由を求める人々が現在も世界各地で活動を続ける、アクチュアルな運動であることを訴えていた。 それはあたかも、現代の新たな”シュルレアリスム宣言”のようだった。 This year marks exactly 100 years since André Breton published The Surrealist Manifesto. In France, large-scale Surrealist exhibitions are being held at the Pompidou Center and other venues. In Japan, the Itabashi Art Museum held the Surrealism and Japan exhibition, but unfortunately, it seems that no large-scale exhibitions focusing on Surrealism itself will be held this year. At Galerie LIBRAI...